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自然治癒する性病は存在するのか

2019年10月23日
病原体

症状がないケースも少なくありませんが、性病は自然治癒するものではありません。すぐに重症な事態を招くような怖い疾患ではないとはいえ、放置しても自然治癒することは無く、不妊の原因にもなります。

性行為によって感染症を引き起こす頻度の高い種類がクラミジア尿道炎であり、自覚症状がないケースが大半です。男性の精子の通り道に感染することで、無精子症になることもあります。精子が射出精液中にいない状態の無精子症は、男性不妊のおよそ20%を占めるほどの割合です。状態が全くないか、もしくは射精した際に精子が極端に少ない状態となります。

閉塞性無精子症は精子の通り道が詰まっている状態であり、非閉塞性無精子症は極端に精巣内の精子の数が少なく、睾丸の機能が低い傾向があります。さまざまな種類の性病がありますが、放置をすることでその他の病気に発展をしないとも限りません。

男性がクラミジア性尿道炎を治療しないままでいると、次に待っているのは前立腺炎です。5%ほどの割合で、精巣上体炎をクラミジア尿道炎の人は発症しています。副睾丸の腫れてしまう精巣上体炎になると、男性不妊症に繋がるため安易には考えることができません。

クラミジア性子宮頸管炎を女性が患い、治療をしないままだと、はじめは子宮頸管炎に、やがて卵管狭窄へと発展をします。子宮外妊娠の引き金となるのも卵管狭窄であり、肝周囲炎を発症したり骨盤腹膜炎になるなど、その他の病気になる危険性を高めるばかりです。

妊娠中の女性がクラミジアに感染してしまうと、出産の際に胎児が産道を通った時に感染してしまうことがあります。感染した赤ちゃんはその影響を受けるので、結膜炎や新生児肺炎を起こすなど危険が高くなります。感染力が非常に高いのもクラミジアであり、治療することなくそのままにすると、さらなる感染の拡大に繋がります。

もっと厄介なのがHIVの感染率を大幅に高めることです。クラミジアの放置はHIVに感染しやすくなり、その感染率は3倍から5倍にも跳ね上がる高さです。様々な性病の種類の中でもクラミジアを患うと、自然治癒は期待できないため、病院での適切な治療が必要になります。もちろんクラミジアだけではなく、他の性病の多くは放置して自然に治る見込みは低いです。

医師の指導のもとで正しい治療を続けることが肝心であり、抗生剤などの服用をすることで治療していけば症状は治まりますが、自己判断でやめるのはいけません。完治までは医師の指示を守る必要があり、症状が軽くなったからといって薬の服用を中止すると、再発の確率が高くなります。何度も繰り返しやすい感染症であることを、忘れずに治療に取り組むことが大切です。

早期発見で治療をすれば治る病気ではあるものの、治療開始が遅くなることで、完治まで長引いたり、治り難くなる性病もあるため油断はできません。性病や性行為感染症に関連する診察や診療を行う専門の医療機関では、些細なことでも相談ができます。デリケートな問題ですから、患者のプライバシーに関しても厳重に保護しているため安心です。